HOTパーソンでご紹介したサイエンスアーティストの市岡元気先生に、影響を受けた本について聞きました。
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『ロウソクの科学』は、1本のロウソクが燃えるという現象にすごい科学が詰まっていることを解き明かしてくれる科学入門の名著です。約160年前、イギリスの科学者で電磁気学の基礎を築いたマイケル・ファラデーが子どもに向けて行った講演をまとめたもので、さまざまな出版社から翻訳が出ています。日本のノーベル賞受賞者の中にも、この本を読んで科学に興味を持った人がいます。ぼくも書店で見かけると、ついつい手に取ってしまい、気がついたら本棚に4冊くらい並んでいました。
『ロウソクの科学』(ファラデー著、三石 巌 訳、角川文庫)
最初に手にしたのは小学校高学年のころ。理科の先生が薦めてくれました。だけど挿絵が少ししかありませんし、そのころは何が書いてあるのか全く理解できず、最初の数ページをめくっただけで終わりました。
内容を本当に理解できたのは35歳ぐらいになってからでしょうか。中に出てくるすべての実験を実際にやってみてよく分かりましたし、理解できるととても面白い。それで、たくさんの人にぜひ理解してもらいたいと、分かりやすく描いた『面白いほど科学的な物の見方が身につく 図解ロウソクの科学』(宝島社)という本を監修したり、実験を映像化したりしました。この映像は今もYouTubeで見ることができます。
ファラデーはクリスマスのライブとしてこの講演を行いました。約160年前にファラデーは、今のぼくと同じように、子供たちに向けてサイエンスライブをやっていたことになります。それを考えると感慨深いですね。
『世界で一番美しい元素図鑑』(セオドア・グレイ著、創元社)は、大きな写真がたくさん載っていて、ビジュアルがきれい。見ているだけで楽しい元素の本です。元素に関するさまざまな解説も面白い。実は著者と、テレビの番組で共演したこともあります。最近は、虫よりも元素が好き、という子どもが増えています。そんな元素好きの子どもたちにお薦めの本です。
『世界で一番美しい元素図鑑』(セオドア・グレイ著、創元社)
『Dr.STONE』(原作・稲垣理一郎、作画・Boichi、ジャンプ・コミックス)は、文明が滅んだ世界で、再び文明を作っていく物語。少年ジャンプに連載された人気マンガです。ぼくが独立してすぐに、この中で出てくることが現実にできるのかどうか、実験した映像をYouTubeに投稿しました。すると作者の方からぼくに連絡がありました。ぼくがやっている他の実験をマンガに使いたいというのです。それで協力することになりました。このマンガやテレビアニメ化された作品を見て科学に興味を持つ子どもも増えているようです。
『Dr.STONE 1巻』(米スタジオ/Boichi、集英社)
『子供の科学』(誠文堂新光社)は、1924年創刊で、100年以上続いている日本最古の科学雑誌です。ぼくは小さいころから科学の本が大好きでしたが、家では買ってもらえず、本屋さんや図書館でよく立ち読みしていました。これもビジュアルがきれいで、見ているだけでも楽しい雑誌です。2024年に100周年を迎えたときに、アンバサダーとして協力させていただきました。
『子供の科学 2026年8月号』(誠文堂新光社)
理科教師×俳優志望→実験系YouTuber元気先生に。科学好きな子を増やし元気な日本を!
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